伊藤忠メタルズ株式会社
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Profile
1995年3月に大学を卒業。その後、サンフランシスコと香港に本社がある海上コンテナ専門リース会社にてそれぞれ勤務。日本企業のもつ技術や丁寧なものづくりを活かした冷凍コンテナ用冷凍機のビジネスに惹かれ、2009年に伊藤忠メタルズに入社。製品事業部 副事業部長(兼)冷熱・空調グループのグループ長として活躍中。
現在所属する冷熱・空調グループでは、パートナーの国内大手メーカー(ダイキン工業株式会社)と二人三脚で海上コンテナ用冷凍機世界シェアナンバーワンを目指しています。私自身はグループ長を拝命しているので、グローバルナンバーワンというビジョンを掲げるとともに、それを実現するためには何が必要かをメンバーに問いかけながら日々業務に取り組んでいます。特に私たち商社は自らの製品を持っていないので、「仕入れ先のお客様やビジネスパートナーの声をしっかりと聴いた上で、まず自分のフィルターをかけることなくメーカーさんへ伝える。その上で当社の視点、分析や提案をお伝えする。」というポイントをメンバーが意識できるように働きかけています。
お客様である船会社やコンテナリース会社、荷主様は98%が海外。私たちは冷凍機のトレードとコールドチェーン事業を軸に、全世界を舞台として現地のメンバーやビジネスパートナー、メーカーさんそれぞれの想いを1つの形にしていきます。ときには喧々諤々としたやり取りを交えることもあるのがこの仕事の最も大変な部分ですが、それを超えて共に目標達成できた時は最高の醍醐味となります。またスピード感や優先順位が求められる場面では、時差を超えた柔軟な対応が求められるのもグローバルな組織ならではの特徴。私たちが携わる海上コンテナは「世界のインフラだ」という使命感や誇りを実感しています。
例えば携帯電話のライフサイクルは2~3年と言われている中、海上コンテナ用冷凍機は一度製造すると、12~15年間もの長きにわたって資産価値を有します。調達の台数や金額の規模から考えても短期間では購入に結び付かない事例は多くありますし、購入を決定いただくまでに相当な期間と努力を要するのも事実です。
そんな中、長年にわたってアプローチを続け、先方が必要とする改善をいくつも実行し乗り越えた末に感謝の言葉とともに、受注に至ったことがあります。先の見えない長く険しい道のりでしたが、「しっかりやってくれる会社だと確信したし、市場での良い評判も聞いている」との評価をいただきました。チーム一丸となって真摯に取り組んできた結果が実を結んだ瞬間でした。
私は第3子出産のタイミングで会社を辞めようかと考えていましたが、上司や周りのメンバーが快く送り出してくれたこともあり、1年3カ月の育児休業をいただき、子育てと向き合うことができました。結婚や出産を経験するメンバーも増えていますが、メンバー同士がお互いに理解を持っていることで、安心して仕事を続けられる風土が整っていることも当社の魅力のひとつです。
この業界はグローバルでありながら、実際に関わる人々は昔からの付き合いが多く、意外とスモールワールドな部分もあります。だからこそ、相手の懐に入っていくような関係性が作れるととても楽しいし、愛嬌のある方にはぴったりだと思います。また、ただ決められた仕事を進めるだけでなく、自らお客様について調べてみようとか、仕事以外にも広くアンテナを張ることは大切だと感じています。先日もヨーロッパへ出張した際に、仕事以外にエネルギーコストの話題や欧州サッカーの話題で盛り上がる場面もありました。数百億円という商材を扱っているのでその分の大変さもありますが、とても面白い世界だと思います。
今いるメンバーの3~5年後の成長も楽しみですね。私も副事業部長としてグループの垣根を超えた取り組みにも積極的に挑戦していきたいと思います。また学生時代はゴルフ部に所属していましたが、子育てのため長らくお休みしていました。今年からラウンドを再開したいと考えています。
生活物資や医療物資が滞ると、日常生活が大きく脅かされかねません。“必要な物を、必要な分だけ、必要な所に届けられるコンテナ船が世の中の役に立っている”ということを、コロナ禍という未曽有の事態に直面している今、改めて感じています。
また、最近は海上コンテナ用冷凍機で培った知見を陸上で応用する取り組みを始めています。生産地から小売まで一定の温度に保ったまま流通させるコールドチェーンを作ることで、フードロスの削減など需要のマッチングに貢献できるのではないかと、さまざまなパートナーと新たなビジネス創出に挑戦しています。
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