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若手・中堅社員座談会
Group Talk01
グループ座談会

「何でも言い合える」
その風土は本当でした

同じ組織内で働く3名で、上司と部下、営業と事務というそれぞれ異なる立場から見た仕事や組織についてのトークセッションです。印象深いエピソードや組織が求める人物像にも注目です。

Profile

プロフィール

マネジメント職

金属原料事業部
東京金属リサイクルグループ

中込

Nakagome

2016年 中途入社

住友商事のスクラップ事業の統合により、2016年より現部署へ。グループ長として組織運営とメンバー育成などのマネジメント業務を担う傍ら、既存営業のほか、取引先開拓や投資案件にも取り組んでいる。

総合企画職

金属原料事業部
東京金属リサイクルグループ

池田

Ikeda

2019年 新卒入社

鉄鋼の盛んな地域で育ち、あらゆる産業に使用される鉄に興味を持つ。就活を通してスクラップのリサイクルの存在を知り、入社。既存営業に加えて新規開拓業務にも従事している。

スタッフ職

金属原料事業部
東京金属リサイクルグループ

安田

Yasuda

2021年 新卒入社

商社で働いていた祖父の影響を受け、商社を志望。複数のメーカーや商流を担当しつつ、最近は新規案件やイレギュラーな実績管理業務の対応も行っている。

Talk01

グループとしての業務内容と
ミッションについて

中込

私たちのグループは金属のリサイクルを行っており、鉄スクラップがメインの商材です。ただ、我々はあくまでも商社であるため、間に入って仕入先、売先の要望に合わせて柔軟に鉄スクラップという商材の安定供給、新たなサプライチェーンの構築に取り組んでいます。スクラップは、業界以外の方の目にはゴミのように映っていると思いますが、鉄スクラップは溶かすことで再び鉄製品として生まれ変わる製鋼用資源です。メインの商流としては、スクラップディーラーから鉄スクラップを仕入れ、エンドユーザーである鉄鋼メーカーに納入しています。近年は資源循環やSDGs、カーボンニュートラルに注目が集まっている流れで、業界全体が再評価されていると実感しています。

池田

入社当初から当グループにて鉄スクラップの営業を担当しており、頻繁にお客様のところに足を運んでいます。鉄スクラップといってもさまざまな規格があり、需要もさまざまです。双方の間に立ちながら意見をまとめ上げ、需要があるところにしっかり鉄スクラップを供給できるよう日々営業活動をしています。

安田

スタッフ職として営業担当と連携しながら納入スケジュール管理、配車手配、計上、入金・支払管理などのバックオフィス業務を担当しています。お客様の希望に合わせた鉄スクラップの供給が求められるため、自分の役割をしっかり果たせるように社内外とコミュニケーションを取りながら業務を行っています。

中込

私の業務としては、一人ひとりが客先を持っていますので、それぞれの担当業務が滞りなく行われているかを確認しつつ、週一のミーティングでヒアリングを行い、問題があればフォローして解決しています。近い将来、我々が扱う鉄スクラップの需要は大きく高まると予想されています。そのため、我々は目の前のお客様のニーズに応えることもそうですが、将来的な社会の膨大な需要に対して、供給可能な体制をつくることが、金属原料事業部としてのミッションと考えています。

池田

配属直後は仕入先であるスクラップディーラーと納入先の鉄鋼メーカーの間に立って目の前の価格や数量の交渉に没頭しておりましたが、最近は全体が見えるようになってきました。日本だけでなく、世界的に注目されているCO2削減に通ずる商材なので、環境問題にダイレクトに貢献できることは非常に嬉しく、モチベーションにも繋がっています。

安田

私は営業担当と違って現場を生で見る機会は少ないのですが、最近はCMや電車内の看板などで鉄スクラップ業界の広告を目にすることも多く、より身近な商材であると感じるようになりました。

中込

このグループに配属になったから、気付きやすくなったんちゃうん(笑)

安田

たしかに、そうかもしれないですね(笑)

中込

SDGsやカーボンニュートラルの注目度が高まってきたことで、我々の新たなミッションも明確化されてきたと感じています。

Talk02

職場の雰囲気や、
グループの取り組みについて

池田

中込さんを含めて多くの先輩がいますが、誰にでも相談しやすい環境だと感じていて、それが仕事のしやすさに繋がっています。

中込

ミーティングでの報告やスケジュール確認などは、真面目に話していますが、それ以外の場面では、意外とフランクに会話をしています。何かトラブルがあった場合でも、それを乗り越えたあとは笑い話にできるような文化があります。

安田

上司である中込さんの雰囲気が柔らかいので、それがグループ全体の雰囲気に繋がっていると感じています。打ち合わせでも入社1年目から遠慮せずに発言できる雰囲気で、楽しく仕事ができています。

中込

安田さんは、細かいことにもよく気付いてくれます。リアルタイムで売上の状況を把握して営業担当に連絡してくれるので、こうしたコミュニケーションは重要ですね。たとえば、池田さんがいないときでも、担当メーカーの状況が知りたければ、スタッフ職の方に尋ねれば的確な答えが返ってきます。普段から連携が取れている成果だと感じています。

安田

私たちのグループのスタッフ職は、誰か一人の営業担当の専任ではなく、それぞれ複数のメーカーを担当しているため、同じ人とばかり仕事をするわけではありません。私は池田さんが担当しているメーカーを3社担当しているので、営業担当の方のなかでは一番連絡を取り合っています。池田さんも中込さんと同じく、物腰の柔らかい方なので、後輩と仲良く話しているところをよく目にします。

中込

私の方針として、失敗を隠さないということを、繰り返し言っています。会社には人事異動がありますが、取引先の方々との関係は何十年も続きます。一度信頼を損なえば、10年後、20年後にまで響きます。会社のブランドを傷つけないためにも、失敗しても隠さず言える関係性の組織を目指しています。実際に、さまざまなことを細かく報告してくれています。たまに、そんなに正直に報告してくれなくても。と思う事もあります(笑)なぁ、池田?

池田

だって言っちゃうんですもん、バラさないでくださいよ(笑)上司との報連相だけではなく、担当間の報連相も頻繁に行うようにしています。電話やメールも使いますが、普段のやりとりや情報共有では、チャットを使うこともあります。外出先で、価格や不明点を確認したいときも、オフィスにいる方に連絡して、商談中に答えをいただくなど、スピーディーにやりとりをしています。

安田

よく池田さんとはチャットでやり取りしますよね。営業担当の方は外出していることが多く、全員がオフィスにいるわけではないため、頻繁にチャットで情報共有をしています。顔を合わせていない状態でも連携は取れています。

中込

スクラップは市況商品のため常に価格が変動します。私たちのグループだけでなく、支社や主要なメンバーが参加しているチャットで常に情報共有を行っています。オフィスでは、席の並びをコンパクトにして、会話や相談のしやすい環境をつくっています。

Talk03

仕事の中で印象に
残っているエピソード

中込

以前、トラブルがあったときは、池田さんと一緒に取引先に交渉に行ったことがありました。商社の立場としては、仕入先と売先のどちらの立場も考えながら仕事を進めていく必要があります。どちらかの都合だけを優先することはせず、両者の事情を汲みながら説明を行う必要があります。そうしたバランスなどを含めて指導をしました。

池田

仕事のスタンスや意見の伝え方、話の組み立て方を学ばせていただきました。スクラップは副産物なので同じものはありません。メーカーが求めているものと、納入できないものがあるので、個々のメーカーの希望や傾向を認識し、徐々に対応できるようになりました。返品などの対応で悩んだり、交渉が上手くいかずに失敗して落ち込んだりしたときには、相談に乗っていただいています。飲みに誘っていただくこともあります。いつもありがとうございます!

中込

飲みに行くときは、あまり仕事の話はせんよなぁ。仕事の延長にはしたくないので、日常生活の話などをしていますね。オフの感覚でいろいろな話をしています。

安田

私たちの事業部では年に数回、取引先を招待して会合を開催しています。全国のお客様が来られる会は、半年ほど準備に時間をかけます。昨年度は1つの会合の運営局をスタッフ職の先輩と2人で担当しました。特にコロナが落ち着いてから初めての開催ということもあり、準備に追われていたのですが、グループの方々に「できることある?」や「この作業手伝おうか?」と声をかけていただきました。会が無事に終わって、参加された方々からお礼のメールをいただけたときは本当に嬉しかったです。大変な経験でしたが、困った時などはすぐに手を差し伸べてくださる方々が沢山いることの有難さを改めて感じました。

池田

チームワークは重要視されていますね。担当ごとに予算が設定されているのですが、ひとつのメーカーに納入できず予算を達成できなくても、他の方が担当しているメーカーに納入することで予算達成に向けて取り組み、グループ内で連携をとって対応するなど、相談しながら進めています。個人の業績だけでなく、チームの一員としてどのように動いたかを見て評価してもらえます。

Talk04

個人やグループの今後の展望と
一緒に働きたい人物像について

中込

個々の成長としては、難易度の高いメーカーや仕入れ先を担当できるようになってもらいたいです。その次のステップとしてスクラップの納入だけではなく、仕入れる仕組みを作ることにも取り組んでもらいたいです。資源循環などの仕組みを構築したり、投資案件を担当して、業界全体を拡大させていける人材に成長してほしいと考えています。

池田

スクラップディーラーは、鉄スクラップだけでなく、建物の解体などに付随するエアコンや配線などの非鉄スクラップも扱われているので、鉄スクラップだけでなく非鉄スクラップに関する知識をつけて、非鉄スクラップを扱う他グループと協業しながら事業部全体での取引拡大を実現させたいです。

安田

もっと営業担当の方々と足並みを揃えて目標を追いかけることができるように、グループの実績管理などの数字面のサポートにも力を入れていきたいです。スタッフ職の先輩のなかには、営業担当の方の仕事を巻き取って、事務の域に留まらない仕事をしている方もいるので、私も業務範囲を限定せず、より幅広い仕事に積極的に取り組みたいです。

中込

私たちのグループは事業部内で最も人数が多いため、人材育成もミッションのひとつです。事業として売上をつくるのは大前提として、人事ローテーションを行いながら、様々な場面で活躍できる人材を育てています。私たちの事業部では、海外との貿易を行うグローバルな視点と国内でのトレードを行うローカルの視点を掛け合わせた「グローカルな人材」育成をテーマに掲げています。九州、新潟、大阪、名古屋など、国内の拠点数が最も多いグループでもあるため、そこでローカル人材を育成し、スクラップの貿易を行うグループでグローバル人材を育成し、ローカルとグローバルを掛け合わせた人材育成を目指しています。

池田

それで言うと、今はローカル人材なので、いつかグローカル人材になれるようにチャレンジしていきたいです。人材育成の観点では、後輩の人数も増えているので、自分が仕事を教える機会も多くなりました。正しく理解していないと、他人に教えることはできないため、自分の振り返りにもなっています。商品知識を正しく理解するだけでなく、わかりやすく伝えるためにはどうするべきかを常に考えています。

中込

商社には華やかなイメージがありますが、扱い商材の鉄スクラップは廃棄物である事からかあまり華やかな商材には映らない様です。新入社員にはそのギャップを感じることが多いようですが、商社というイメージにとらわれずに本質を見極めてほしいです。商社として仕入先と売先の間に立ち、市況を考慮したうえで、何が求められているかを自分なりに考えて、会話や交渉をしていく必要があります。先入観を持たずに、取引先の需要を想像できる方が活躍できる仕事だと考えています。

安田

私自身も鉄が好きで入社したわけではありませんが、仕事をしていくうちに商材としての鉄の面白さを感じるようになりました。入社時は商材に愛があるかよりも、まずは前向きに物事を捕らえる姿勢が必要だと思います。最近は営業担当として新入社員が配属されたのですが、彼のやる気のある姿に感化されることも多いです。そうした前向きな方と一緒に働けたら嬉しいです。

池田

スクラップ業界では、取引先の担当者は社長やオーナーという立場の方が多いです。そうした立場の方々と交渉を進めるのは、難しさがある反面、決まればすぐに話が進むため、ダイナミックさがあるのが面白いところです。

Talk05

就活生に向けた
メッセージをお願いします

池田

就職活動を通じて、様々な会社の業務や職種について知るだけでなく、就活生と話をすることも、新しい価値観や考え方に出会うきっかけになります。視野が広がることを楽しんでほしいと思います。そうした経験をしたうえで、当社を選んでいただければ非常に嬉しいです。

安田

自分の人生を振り返っても、就職活動ほど自分を見つめ直す時間はありませんでした。他人と比較される部分もあって大変ですが、自分を取り繕いすぎることなく面接に臨めた会社でマッチングできることが一番いいと思います。私自身、面接で素直に答えられたことが、入社の決め手になりました。

中込

最近はリサイクルという観点からこの業界に興味を持つ人が増えてきました。しかし、リサイクルは私たちの業務のごく一部です。まずはトレードについて知って、興味を覚えていただければと思います。リサイクルや資源循環に携わるやりがいは、後からついてくるものです。商社として利益を生み出しながら、リサイクルで社会に貢献できる仕組みをつくることを楽しんでいただきたいです。発想力と行動力があれば、いろいろなことができる業界です。そうした力のある方と一緒に働ければ嬉しいです。

池田
安田

おぉぉ~~(拍手)

※所属・役職・仕事内容は取材当時のものです。

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