3分で分かる
非鉄と伊藤忠メタルズ

実は生活のあらゆる場面で活用されている、とても身近な存在「非鉄金属（非鉄）」。ここでは、その非鉄の重要性や製品ができるまでの流れなどと、非鉄に加えリサイクル事業をメタルの総合商社としてビジネスを展開する「伊藤忠メタルズ」の強みや提供価値について、簡潔に分かりやすくご紹介します。

私たちの生活を支える非鉄

Our Life

代表的な非鉄といえば、アルミニウム、銅、チタニウム、マグネシウム、ニッケル、鉛、金、銀など。合金も含めると地球上には約4万種類も存在し、その特性は実に個性豊かです。柔らかい金属、硬い金属、電気伝導率の高い金属、水に浮く金属、錆びにくい金属などさまざま。それぞれの持つ個性を活かして、硬貨や電池、生活雑貨、家電、PC、スマートフォン、自動車、新幹線、航空機など私たちの生活のさまざまな場所で使用されています。特に電気や情報を使う分野で登場することが多くあります。

少し詳しく見ていきましょう。
アルミは軽くて加工がしやすく電気・熱伝導率が高いという特性を活かして生活に身近な缶や建材、自動車、電子部品までさまざまな用途で使用されています。銅は電気伝導率が高いという性質を持つため、PCやスマートフォンなどの電子機器、自動車部品や電線などに使用されています。亜鉛にはめっき処理をすることで金属の腐食を遅らせる作用があり、自動車鋼板や建築資材、インフラ関連などが主要用途です。自動車は見えない部分も含めて30ヶ所以上の部品に多種多様な非鉄が使われています。次世代電池や宇宙開発といった先端分野でも今やその存在は欠かせません。

私達の身近にある非鉄

新幹線

家電

硬貨

パソコン

スマートフォン

電池

自動車

生活雑貨

航空機

製品ができるまで

Product

ここでは非鉄の原料の集め方や加工方法、消費者の使用する製品になるまでの流れをご紹介します。

資源開発

非鉄は地表や海中など地球上のいろいろな場所に存在しており、一般的には鉱山を開発して入手します。人工衛星などで鉱物の集まっているところを絞り、岩の分析などを調査・検討したうえで、鉱石の処理設備を建設。鉱石の採掘方法は坑内掘りや露天掘りが主流です。採掘した鉱石を数十ミクロンという細かな粉状になるまで砕いてすりつぶし、対象となる鉱石を選別。たとえば、銅であれば薬品で成分を抽出して銅鉱石原料とし、その原料から不純物を取り除き（製錬）、純度の高い金属の塊である地金（じがね）を生成します。

金属加工

金属は鋳造、溶接、切削、鍛造、プレス加工といったさまざまな加工方法があります。
2種類以上の金属を混ぜることも加工のひとつで、1円玉以外の日本の硬貨は複数の金属を組み合わせた合金。航空機に使用されている「ジュラルミン」はアルミに銅やマグネシウムなどを混ぜ合わせたものです。

最終製品

原料収集から複数回のさまざまな加工を経て、家電や電子機器など私たちの使用する最終製品となって手元に届きます。製品が廃棄された後は金属を取り出し、リサイクルすることで資源循環型社会に貢献もしています。

伊藤忠メタルズの
ビジネス

Business

無限の可能性を秘めた非鉄について理解したところで、伊藤忠メタルズの機能についてもご説明します。非鉄を仕入先から調達し、販売先へ納入する国内取引や輸出・輸入・三国間貿易からなるトレードだけが私たちの役割ではありません。

原料メーカーや加工メーカー、リサイクルメーカーと一緒になって非鉄およびその周辺マテリアルの新商品開発や市場開拓。時代のトレンドを読みながらお客様のニーズに合わせたマーケティング提案、サプライチェーンマネジメントをはじめとする最適かつ効率的なロジスティクス機能の提供、国内外事業への投資など幅広いビジネスを展開し、「メタルの総合商社」として活躍しています。

また、当社は金属リサイクル商社としての歴史も古く、商社系鉄スクラップリサイクル業の先駆者として業務を推進してきました。現在では金属リサイクルの代表的な商材である鉄スクラップの取引のみならず、全国のリサイクル事業者のネットワークを活用し、さまざまな産業から排出される廃棄物から再生可能資源を選別・加工し再製品化に貢献しています。また独自の産業廃棄物管理システムを開発し、廃棄物処理の流れを一元管理できるサービスを提供し、廃棄物の適正処分に対する排出事業者の負担軽減に繋げています。

伊藤忠商事を中核とした伊藤忠グループの多様な機能と事業分野、国内全域、北米・南米、アジア、オセアニア、中東、ヨーロッパ、アフリカなどの海外ネットワークを活かして、私たち伊藤忠メタルズは非鉄金属分野とリサイクル分野でのトレードと投資を両輪にビジネスをグローバルに拡大しています。