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若手・中堅社員座談会
Group Talk02
若手・中堅社員座談会

中堅から若手に伝えたい
未来を見据えた働き方とは

若手社員2名と中堅社員2名、それぞれの目線で就活時のエピソードや現在の働き方について、仕事の魅力や今後のビジョンなど、ざっくばらんに語り合いました。スキルアップに繋がる気付きのあるトークにも注目です。

Profile

プロフィール

総合企画職

金属原料事業部
金属原料グループ

石井

Ishii

2016年 新卒入社

中国への留学を経験、異なる価値観を持つ相手とのコミュニケーションに興味を持ち、商社を志望。国内外のトレードビジネスをメインに活躍中。

総合企画職

製品事業部
第2グループ

村上

Murakami

2016年 新卒入社

大学時代のイギリス留学をきっかけに、海外に向けた仕事を志望する。現在は金属の溶解原料の代理店業務に従事し、イギリスやアメリカとの取引を担当している。

総合企画職

リサイクルビジネス推進事業部
産廃管理グループ

大川

Okawa

2022年 新卒入社

裁量を持って仕事をするという軸で就職活動を実施。現在は産業廃棄物を扱う部署にて活躍中。全国を対象とし、排出事業者からの案件獲得に向けた営業活動を行っている。

総合企画職

金属原料事業部
金属原料グループ

築山

Tsukiyama

2022年 新卒入社

海外とのビジネスに商社の魅力を感じ、商社を志す。現在は10社以上を担当し、日々サプライヤーとのやりとりを行っている。

Talk01

入社のきっかけと
入社後の仕事について

築山

特に留学等の経験はありませんが、漠然と海外とのビジネスに携わりたいという思いがあり、特定の商品を持たずに人で勝負する商社に魅力を感じていました。そのなかでも、面接や座談会を通して感じた雰囲気の良さや、アットホームさが決め手になりました。

大川

私は商社には裁量を持って働けるイメージを持っていて、事業を自分の力で大きくしていけるという点に魅力を感じていました。その上で幅広い商材を持ち、さまざまな事業を展開していることに、可能性と魅力を感じて入社を決めました。

石井

入社のきっかけは、大学生の頃、中国に1年間留学に行った経験が大きく影響しています。文化も価値観も言葉も異なる人たちとのコミュニケーションを通して、物の見方や理解の仕方が変わるという経験をしたことで、海外と日本を繋げる仕事をしたいと考え商社を志望しました。

村上

私も石井くんと少し似ていますが、イギリスに留学に行った際に、現地や他国の方々とコミュニケーションをとる機会が多くあり、そのとき感じたのは、日本人である自分に親切にしてくれる方が多かったことです。過去にイギリスに足を運んだ日本人の印象が良かったから、自分にも親切にしてくれているということを聞き、私も次の世代の人達にバトンを繋げられる職に就きたいという想いを抱きました。海外に関われる仕事として商社を選び、経済が変わっても臨機応変に対応できるという会社の強さに惹かれて入社を決めました。大川くんと築山くんは思い描いていた事を実現できている?

築山

はい、入社後は金属原料事業部に配属され、海外と関わりをもって業務に取り組めていますし、人で勝負する点についても1人で営業する機会が増えてきたので難しさを実感しています。

大川

私も裁量という部分で実現できていると感じています。リサイクルビジネス推進事業部に配属され、入社2年目から主担当として動く仕事もありましたし、自分で考えたことを自由に発信できる環境だと感じています。

村上

2人ともいい経験が出来ているみたいだね。我々は、入社後同じ部署だったけど、2人とも思い描いていた海外とのビジネスが出来ていたと思うし、部署が違う今でもできているよね。

石井

そうだね。

Talk02

担当している仕事の内容と
ミッションについて教えてください

築山

石井さんと同じ部署で、非鉄金属原料のトレーディングを行っており、金属シリコンと亜鉛地金とアルミ原料がメインの担当商材です。具体的な業務としては、新規の営業、契約の交渉、契約書の作成、デリバリー業務のサポート、顧客対応などがあります。現在は10社以上を担当し、各種金属原料の供給、更には組織としての予算達成に向けた活動に取り組んでいます。

大川

私の部署では産業廃棄物を扱っています。産業廃棄物は処理にコストがかかるため、20年ほど前は不法投棄が多くありました。現在は法律で厳しく規制されており、処分に費用がかかるだけでなく、様々な手続きが必要になっています。そうした業務を請け負い、適正な処理管理をサポートするのが私の仕事です。具体的な業務としては、排出事業者に対する営業活動や、車輌手配、価格交渉、処分業者の開拓などがあります。現在は既存取引先の案件数増加と、規模の拡大を目指しています。

村上

アメリカやイギリスのサプライヤーとの取引が主な業務で、商材としては、クロム、チタン、アルミ添加材の3つを扱っています。これらを扱うサプライヤーは、航空機のエンジンなどの原料として使われるものなので、航空機エンジンメーカーから認定を受けなければなりません。 この認定を受けた世界でも数社しかないメーカーのうち1社の日本市場向けの代理店業務を行っています。最近は1名の増員があり、営業副担当として育成しながら2名体制で業務に臨んでいます。今後は、現在担当している代理店業務だけでなく、新たな商材を見つけて、代理店権を獲得したいと考えています。

石井

築山くんと同じ部署、同じグループで同じ商材を担当しています。既存の仕事は築山くんなどの優秀な後輩に引き継ぎつつ、私は新規商材の開拓や、新規案件の獲得のためのアプローチを行っています。日々のトレーディング業務を行う中で、様々な方面で新規案件の発掘だったり、課題の発見があります。その延長で最近は投資案件も扱うようになりました。投資先の会社の価値調査や、契約交渉など専門知識が必要な分野でもあるので専門家などの周囲を巻き込みながら、大きなプロジェクトを進めています。

大川

築山くんは優秀なんですね(笑)。実際に築山くんトレーディングのどんなところが魅力に感じる?

築山

単純にサプライヤーとお客様を繋ぐだけでは間に入っている意味がないから、間に入る意味をいかに作っていくかが重要でそこが難しい部分であり面白い部分かな。お客様からの相談を自分から社内に働きかけ、裁量を持って進められる環境のため、自分の考えでお客様の課題を解決できたときは特に嬉しいね。自由に戦略を立てられるのが、この仕事の魅力のひとつだね。

大川

海外の方だと更に調整が大変そうだね。私の事業部も似ている部分はありますが、産業廃棄物は少し特殊だと感じています。廃棄物の処理にコストがかかることを知らない方もいるため、まずは理解を得るところから始める必要があります。理解してもらったうえで、自社に依頼していただくために、煩雑な手続きを一元化して管理できることや、コンプライアンスを遵守した対応ができることなどのメリットを伝えていくことになります。

石井

うちとしての最大の強みって何になるの?

大川

やっぱり伊藤忠のブランドは大きな武器になりますね。コンプライアンス遵守が非常に重要な部分になるので、そこを丁寧に説明しています。コンプライアンスへの理解もそうですが最近は2024年問題もあり、サプライチェーンの構築は非常に難しいです。一方でゼロの状態から事業を組み立てていく面白さも感じています。新規の契約では、案件の獲得、金額交渉、フォローまで、全てに携わることができるのが大きなやりがいです。

村上

改めてリサイクルビジネスの話を聞くと、普段関わっているビジネスとは違うから面白いね。実は代理店としての業務も少し特殊で、どちらかといえば、販売先でなく仕入れ先の側に軸足を置くことになります。仕入れ先の方針に従って、日本の顧客に商材を販売するため、両者にギャップが生じたときは調整に難しさを感じることが多々あります。一方で、自分で立てた作戦がうまく進み、両者に納得いただけた際は、大きなやりがいを感じられます。サプライヤーであるイギリスやアメリカの方々が来日する際に、食事や観光の案内をすることもあり、ビジネスだけではない密な関係性を築けるところも魅力のひとつですね。

Talk03

若手の育成やスキルアップについて

築山

入社後は、指導社員として先輩がついてくれて、社会人の基礎から教えていただきました。私のグループは、1年間は事務業務を通して社内のルールを覚えて、そこから営業に出るという流れでした。石井さんが指導社員でしたが、電話のやりとりなど、本当に細かいところまでチェックしていただいたので、この時期に基礎となる考え方が身についたと思います。

大川

入社直後は、社会人とは?の部分からビジネスマナー、法務や経理の基礎的な知識を学ぶ新入社員研修があった為、幅広く社会人の基礎を学ぶことができました。配属後は、先輩方の営業の手法を日々間近で見ながら学んでいます。また、法律に関する知識を覚える必要もあるため、外部試験にも積極的に挑戦しています。

築山

入社当初は英語を喋ることができなかったので、日々の業務の中でスキルを高めていきました。メールでの言い回しを覚えていったり、実際にお客様と会話したり、実践を通して、少しずつスキルを身につけていきました。やっぱり先輩を見て学ぶことが多かったので、コッソリ石井さんの英語の言い回しを盗んでいました。部署の方には英語での口癖が石井くんに似てきたねと言われたこともあります(笑)。

石井

真似してたんだ(笑)。語学の面はスキルアップできる環境が沢山あるよね。築山くんは確か英語スキルアップの研修制度で英会話レッスンに通っていたと思うけど、私も中国語のスピーキングレッスンを会社の制度を使って受けさせてもらいました。おかげで中国語でも様々な交渉が出来るまでスキルアップできました。

大川

私の事業部は、比較的最近大きくなってきた事業部の為、他事業部ほど若手社員が多くいないのが特徴です。その為、早い年次から自分で仕事をクリエイトしていく業務が多かったです。意識していることは、自分でまず方向性を決めてから、上司に相談するようにしています。上司もそうした相談を快く受けてくれる環境だからこそ、成長できると感じています。仮に間違ったことを言っても正してくれますので、段階を踏んで成長していける安心感があります。

村上

その次の段階として、自分の色を出せるかが、最初の壁だと考えています。何もわからないときは、自分が尊敬する先輩の真似から始めますが、様々な先輩のいいところを真似したうえで、自分なりにアレンジできるようになると、自分の色が出てきます。それが、大川くんや築山くんにしかない武器になります。個人としての魅力が出るだけでなく、組織や会社の魅力も増します。様々な商社があるなかで選んでいただくためには、この人だから買うという個人の魅力を培うことも重要です。

Talk04

今後のビジョンや
チャレンジしたいことを教えてください

築山

中国や東南アジアへの海外出張は経験させていただいたので、将来的には海外駐在をしたいと考えています。日々、海外とやりとりをする中で、文化の違いに難しさを感じつつも、成長できる機会にもなると感じています。海外で経験を積んで、会社に貢献できるような人材になって帰ってきたいという希望があります。

大川

どこ行きたいの。

築山

ヨーロッパ。

石井

今担当取引ないところじゃん(笑)

築山

作ります!

大川

今後は、産業廃棄物を処理するだけではなく、どのように資源をリサイクルして循環させていくかという点も考えて仕事に向き合っていこうと考えています。例えば新たなサプライチェーンの構築やリサイクル会社への投資など、行えることはたくさんあると思います。積極的にチャレンジし事業の拡大をしていきたいです。

村上

現在担当している代理店業務は20年ほどの歴史があります。同じように、新しいサプライヤーを見つけて、日本向け代理店権を獲得して、数十年続く事業にしたいという目標があります。実際にニューヨーク支店と協業しながら、新たな商材での代理店権の獲得に向けて動いています。そうした目標を達成したうえで、駐在に行きたいと考えています。

石井

私も海外駐在を希望しています。限られたポジションなので、希望を出して待つだけでなく、現在取り組んでいる投資案件を成功させて、担当者として駐在することを目指しています。更にその事業を拡大させ、会社としての柱のビジネスに育て上げたいです。

Talk05

就活生に向けた
メッセージをお願いします

石井

私が就活の際に大切にしていたのは、企業について調べるだけでなく、自分という人間の軸を見極めることです。何が好きで何が苦手で、何に興味があるのか、自分の過去を振り返って、自分の軸を定めることで、自分に合った企業が見つかります。まずは自分の軸について考え抜くべきだと思います。

村上

入社9年目になりますが、大学時代の友人の7割は転職しています。学生時代に自分がどんな仕事に就きたいかを見定める作業や、自己分析は重要です。最近はWEBで参加できる説明会もありますが、できれば実際に足を運んで、その会社の空気を感じてほしいです。様々な業界の方と話せる機会は貴重なので、ぜひ楽しんでください。

大川

実際に入社して、商社は自由だ、と上司に言われたことが印象に残っています。特定の商品を売るわけではなく、フレキシブルに事業を構築できるのが商社の強みであり魅力です。新しい挑戦をしたい方や、様々なことに取り組んでみたいという方にとって、商社はとても面白い場所だと思います。

築山

裁量を持って自由に動けるのがいいところだと感じています。どのマーケットを攻めるかも、どうやって攻めるかも自由です。もちろん社内の申請や承認は必要ですが、自分で考えたことが実現したときには、やりがいも楽しさも感じられます。入社2~3年目から、主担当を持たせていただいたり、新規案件に取り組めたり、裁量を持って仕事ができる魅力ある環境だと思っています。

村上

総合商社系の専門商社として比較されることが多いのですが、財閥系とは違った文化があって、幅広いネットワークを使って、比較的自由に仕事を進めていけるのが、伊藤忠グループである強みだと感じています。

石井

確かに、個人の裁量の大きい会社だと思います。自分で仕事をコントロールできる点と、海外にもグループの支社や支店があるので、そのネットワークを活用できる点は、大きな魅力だよね。

築山

様々な業界の話を聞くだけでも得るものは大きいです。私も最初は違う業界を志望していたのですが、インターンに参加するうちに当初抱いていたイメージとの違いを感じて、考えが変わりました。少しでも興味があれば、調べたり話を聞いたりしていくことで、自分に合う会社が見つけられると思います。

※所属・役職・仕事内容は取材当時のものです。

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